母の書いた母子手帳

自分が生まれた時の母子手帳、見たことありますか?

私は妊娠中から産後と心身共に余裕がなく、しばらくはバタバタした毎日でした。

我が子の母子手帳に書き込んだのは、身長や体重など最低限のことだけでした。

そして子育ても少し落ち着いた頃、実家に帰った時のことです。

押し入れの整理を手伝っていると、古い母子手帳を見つけました。

今のそれとは違うカバーもない小さな冊子で、黄ばんではいましたが保管が良かったのか綺麗な状態でした。

ページをめくると、たくさんの手書きの文字が目に飛び込んできました。

小さなスペースにぎっしりと、笑ったこと・寝返りしたこと・つかまり立ちしたこと・初めて歩いたこと・・・

細かい文字で丁寧に、事細かに書き込まれていたのです。

それはもちろん、見慣れた母の字でした。

夢中で読んでいたら、自然と涙がこぼれていました。

そして、愛されて育ったんだなぁと心が温かくなりました。

我が子はもう母子手帳を使う年齢ではなくなっています。

でも、あの母の書いた母子手帳に倣って、毎年の手帳に子供についての出来事を記すようにしています。

将来子供が手帳を見た時、私が感じたような温かい気持ちになってくれたらいいな、と思っています。